「僕は映画で小説を書くんだ」
と云ったウディ・アレン監督
管理人のウディ・アレン好きは少々常軌を逸するが
本当に素晴らしい作品からダメダメなモノまで
全て好きなのだから仕方が無い。
う〜ん、、べた惚れです。
この作品は勿論、素晴らしいものの筆頭だ。
初めて映画に目覚めた作品「アニ−ホール」を除き
ブッチギリに好きな大人の映画だと思う。
撮影監督がベルイマンの「ファニーとアレクサンドル」
を撮った
スヴェン・ニクヴィスト氏、W・アレン曰く
「ゴードンのように凄く暗い照明を好む人、カルロはもっと明るいのを好む
スヴェンはそうだな、、、彼の撮った映像にはその作品に対しての愛情が込められているんだ」
言い得て妙である。
マリオンの部屋で始まる風景も落ち着き、温かい映像だ。
まるで、一見成功している様だが、結局、間違った選択しかしてこなかった彼女の
新たな出発に通じる、この映画のエンディングを予感させる。
勿論、まだ、この時の彼女は「アタマでっかち」と云っても良いような
50歳手前の中年女性だが、その彼女の台詞とは別に映像はただただ美しいのだ。
この映像のお蔭で、僕は少し彼女に親近感が持てた。
これが「インテリア」
並に美しいけど、冷たい映像だったら。。。。
う〜ん、、、ムリかな?(笑)
ここまで好きにならなかったと思う。
また
大女優のジーナ・ローランズ
(マリオン役)が主役だし
ほぼ、独壇場で、彼女の素晴らしい演技に話題が集まるのは仕方が無いが。
やはり、G・ハックマン
が大好きな僕としては、彼が演ずるラリーとマリオンの絡みが
一番のお気に入り。特に中半から後半に出てくる2回のシーンが
息を呑むほど美しく、そして切ないのだ。
作品中の人物たちの様に自分が50歳を迎える時
果たしてどうなるんであろうか?
特に
大人の女性にお勧めです。
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*勿論、本文では触れていませんが、
ミア・ファローも大事な役を演っています。
*二人の名演に感謝!!
*マリオンは冷静沈着な才女だし、
完璧そうに見えるけど。彼女は節目々で
正しい選択をしてこなかったんだな。
*彼女の代表作は「グロリア」です。
シャロン・ストーンでリメイクしたらしいが、、
興味無し(笑)
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