スカラベ、、、別名「ふんころがし」
2011年5月11日の夕方
僕は幸運にも“ふんころがし作業”の一部始終を目撃する事が出来た。
スカラベ自体をアフリカ各地で見かける事はあっても
その“ふんころがし作業”の一部始終を観察した人は稀である
彼女ら(多分、メスだと思うので)の作業風景は一言で表すと
“健気である”し
その全行程は小さな彼女らにとって
“大変な重労働である”と思う。
そして、全行程を無事終えた彼女らには
「まことに大義であった!」と惜しみない賞賛を与える事に吝かではない。
ここに僕が目撃、観察したスカラベ3女の華麗なる“ふんころがし”を記す。。。。
その日、せっせと“ふんころがし”を行っていたのは3匹のスカラベ
前足で糞を剥ぎ取りせっせと後ろ足で支えている球状の糞玉に塗りつけていく
1匹(仮称:スカ子)が一番手際が良く糞玉を仕上げ転がし始めた
障害物が何もない所では結構な速さで糞を転がしていく
そして、少し深い溝や草花の根茎などの障害物にぶつかると
驚いた事にスカ子は糞を転がすのを一端止め、糞の頂上へ上り辺りを見回すのだ!!
まるで、元々、決めてあった目的地を探すが如くキョロキョロと見回し
「あった、あそこだ!」と確認すると再び糞を転がし始める。
草花の茂った場所に入ると、根茎などに一々邪魔をされるのでその回数は多くなる。
そして、ある一定の方向を見回し、矢張り、一定の方向に向かって転がしていく
途中で色々と修正をかけながら進んでいく所をみると、やはり最初から目的地を決め
そこに進んで行っているとしか思えない。しかも!時々「あれ?どこだったっけ?」と
見失ってしまった目的地を探す様子も見受けられるのだ!!
そして、幾多の難関を切り抜け目的地に到着すると何と!
地面を掘って糞玉の下に潜り始めたのだ!!
ポツンと置かれた糞玉周辺の土が盛り上がり
スカ子が先ずグルッと周辺を掘り進んでいるのが分かる。
粗方掘り進み終えると、糞玉の底辺に潜り“あらよっと”いう感じで
下で糞玉を引っ張るのか?それは分からないが糞玉が底に掘られた穴に埋まる。
その後、時折、底に掘られた穴にググッと沈み込み
周辺の土も自然な感じで盛り上がり
ミミズが糞を喰った後のようになってしまった。
すっかり球状の形が分からなくなってしまった後は
スカ子は休憩、又は産卵等の準備に入ったのか
糞玉も動かなくなり、スカ子も二度と姿を見せなかった。。。
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目的地に辿り着いた糞玉
周辺を掘り進むスカ子ちゃん
スポッと底に掘られた穴にハマる糞玉
これが進むと、、、
この通り!糞玉の姿が隠れてしまう!?
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