シャイニング
〜SHINING〜 1980年



人は何故ホラー映画を観るのだろう?何故、態々映画で恐怖を味わおうとするのだろう??

僕がジェットコースターがダメなのと同じように、生理的にホラー映画をウケつけない人達が居るだろうし、

逆にジェットコースター大好きな人や僕のようにホラー映画が大好きな人達が居る。

中には 「ゾンビ映画は私のメルヘンです」 と云い切る強者も居る(笑)

僕はとてもそこまで変態に成れないが、ホラー映画は僕の大好きなジャンルだ。

心底怖い映画を観た時には、なにか性的な快感に似たモノがある。と思う。

この“シャイニング” はTVのCMで予告をやっていたが、それだけで充分心底怖かったのを覚えている。

監督のS・キューブリックは大巨匠だし、J・ニコルソンも天才的な役者だ。

脇を固めるS・クロザースは渋いし、題名シャイニングの意味も我々に明確に知らせてくれた。

泣き叫ぶS・デュヴァルも 「アンタの方が怖いよ!」 と後で突っ込みを入れたいほど恐怖する母親だし。。

子役のD・トランス君も最高に上手く、この子がホテル内を玩具の車で走り回っている時、

角を曲がると不意に出現てくる女の子にも心臓が止まりそうになるほど 「ドキッ!」 とした。

そして何より、矢張り主役のJ・ニコルソンが怖い!!!!怖い度120%は確実だ。

僕の知り合いはこの映画がトラウマになって、以降のどんな役のJ・ニコルソンもこの映画の

フィルターを通して観てしまい、素直に楽しめないでいる(苦笑)

原作とは全く違ってしまった(特に後半と父親像の違い)が、これは既にS・キューブリックの

作品と呼んで間違いないだろうと思う。原作者のS・キングは大変有名な作家だが、

映画製作に関わると大抵が酷い出来となる。“餅は餅屋” の良い例だろう。

第一、このJ・ニコルソンが原作のような父親を演じられるワケが無い(苦笑)

ホラー、特に建物自体に巣食う得体の知れない恐怖に焦点を絞った事で、

もの凄い完成度を誇るホラー映画が誕生した。

効果音も凄く好い意味で恐怖を掻き立ててくれるし

冬の寒い夜に一人静かに楽しみたい映画だ。

兎に角、エクソシスト、サスペリア、悪魔のいけにえ等と同じく

ホラー映画を語る上で絶対に欠かせない映画であるだけでなく。

“時計仕掛けのオレンジ” や “2001年宇宙の旅”“博士の異常な愛情”と名作を撮り続けた

稀代の名監督S・キューブリック氏の代表作でもある。

こえぇぇ〜ぞう。でも、バカにゃ分からん怖さかも知れんな。


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これです!TVのCMで流れていたのは!!
なんだか、ムチャクチャ怖かった。。。
イカンよ、子供に見せちゃ!トラウマになるぜ!?



「奥さん、アンタの顔の方がよっぽど怖いわ!」と
終わってから突っ込めるが、観ている時には
彼女の恐怖する姿に我々の恐怖も掻き立てられた。

 

この血の洪水!!写真では伝わらないなあ。。
スッゴク不気味で得体の知れない怖さがある
映像なんだよなあ。

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