セルピコ
〜SERPICO〜 1973年



今はなき市営地下鉄上永谷駅裏にあるYOU&愛の店長

このHPでも度々登場する気鋭の店長会田圭一氏

アントニオ猪木系、梶原一騎系の妖しげ格闘モノ、エルトポを始めとした超カルト映画に

“店長お勧め!”のラベルを張る店 (笑)。

朝から店内にはボブディランが流れているという、素晴らしいレンタルビデオ店だった。

僕の敬愛するW・アレンの見解に関してだけ食い違ったが

他の映画の趣味は大体において一致していた。

何より、只のレンタルビデオ屋だが、キチンと店長の趣味がさり気なく主張されているのが

素晴らしかったと思う。例え、お互いの主義が反する者でも、自分の主義を持っている人とは

認め合う事が出来るだろう。

この店長が好きな俳優の一人がアル・パチーノだ。

僕にとってのアル・パチーノは決してマッチョでは無いし、演じる幅もそれほど広くない。

背も低くてチンチクリンだし、名作ゴッド・ファーザーでもそうだ、決してマッチョでは無かった。

因みに、F・コッポラはゴッド・ファーザー3を撮るべきじゃなかったと思う。

1と2は素晴らしい出来栄えだったから。。。

どうしても“二匹目のドジョウ”の感が否めない。。。

アル・パチーノの魅力は第一に

チンチクリンな男が必死に頑張るところなのだ!

そんな彼がNYPD(ニューヨーク市警察)で、汚職まみれの実態に一人立ち向かう!

女とは別れちゃうし、最後は仲間(汚職警官)に見捨てられ顔を撃たれちゃうけど

何とか一命を取りとめ、その汚職の実態にメスが入る結末。。。

それがこの“セルピコ”の大まかなストーリー。

書いてしまえば3行だけれど、口ばっかりの協力者達にヤキモキしながら

孤独と死への恐怖に怯えながらも、孤軍奮闘するセルピコがとにかく良い。

これがA・シュワルツネッガーとかだったら台無しだ(苦笑)

S・セガールとかでもダメ、チンチクリンのアル・パチーノじゃなければイカン!!

チンチクリンなのに何故か凄い圧倒的な存在感を持つ役者がアル・パチーノだ。

彼が出演した映画は無数にあるが

僕にとって1本はこの“セルピコ”でとどめを刺す。



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*若いな〜!!で、やっぱりハンサムだ。  
でも、マッチョじゃないね?



*こちらは男の映画スケアクロウから
やっぱり、チンチンクリンだ。。。



*邦題“狼たちの午後”ここでも決して
マッチョではない魅力を見せる。
相方のサル役
故・J・カザールも素晴らしい。

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