今年(2012年)のはじめに
“世界のナベサダ”こと日本人サックス奏者の渡辺貞夫氏がケニアへ来た。
独立行政法人JICAの広告塔としてケニアへやって来た。
で、過去の御多分に漏れずケニア人とのコラボレーション(苦笑)
ケニアの日本人会にも宣伝し、当日、沢山の観客がボーマスに訪れた。勿論、ケニア駐在日本大使やらのVIPも。
さて、始まった当日、沢山訪れた観客をよそに“世界のナベサダ”こと渡辺貞夫氏は
たったの2分かそこらサックスを吹いて帰ってしまった!?
いったい何が起こったのだろう??
今回、渡辺氏とのコラボの相手はボーマス・オブ・ケニアの団員達。
当日のコラボのメンバーは、マシャリキ・オールスターズと云う僕が作ったNGOMAバンドの連中ばかり。。。
知り合いのJICA職員からは
「本番、突然ボーマスの連中が勝手な行動を取ってナベサダが怒ってしまった。。。」
と言っていた。
早速、ボーマスへ行ってメンバー達にハナシを訊いてみる。
ここに彼らの意見をまとめると
*ボーマス側もベストメンバーで迎え、リハーサルでは本当に上手く行っていた。
*本番直前に上層部からリハと違う命令が来て、何が何だかよく分からないまま従った。
*自分達が準備している間に、渡辺氏はサックスを少し吹いただけで帰ってしまった。
う〜ん、どうもハナシが食い違う。。。更に事情を調査した後、少なくともボーマスのメンバー達には非はない事が分かり
自分のブログの方でJICAとJICA側の責任者の非を責めた。
が、更に数日後、現場で一部始終を見ていた友人から驚くべく事実を聞いたのだ。
事実はこういう事
*JICAの次長が、周りのアドバイスにも耳を貸さず、勝手に一人で取り仕切った。
*リハーサルで上手く行っていたにも拘らず、その次長が独断で本番直前20分前に勝手にプログラムを変えた。
*大々的に宣伝したコラボの失敗を、その友人が5分ほど現場を離れている隙に、その次長が全部ボーマス側の所為にしていた。
アッパレな役人根性!!
何のこたぁ無い
全てはその次長の無知と自分勝手な行動が引き起こしたことだったのだ。
勿論、ボーマス=ケニア側には弁解のチャンスなど無い。
僕がここに書くぐらいだ。
さて、起きてしまった事は仕方が無いし、少なくともケニアのJICAの体質を知っている者には「ああ、またか」程度の事だろう。
その次長も普段は良い人だろうし、別に悪意があるとも思えない。
ただ、無知で根性が卑しいマネをしてしまっただけだ。
渡辺貞夫氏も別に悪い奏者じゃないし(過去の人だとしても)
ただ、そこで怒るぐらいだったら、JICAを無視してリハどおり演れば良かっただけだ。
ケツの穴の小さいマネをしてしまっただけ。
全ては権限のある人間(この場合はその次長)が、自分の能力、得意分野を見極め
餅は餅屋だと云う事を理解していれば良かったのだ。
何故、そういった簡単な事が出来なかったか?
何故?利害関係が無ければ、こちらに長く住む邦人達が口を揃えて「ああ、またか」
という事を繰り返すのか?
「たかがケニア人=アフリカ人とのコラボだろ?」
「たかがサックス奏者だろ?」
「ボク達、ワタシ達はJICAのエリートだよ」
と云うバカバカしい考えが潜在的にJICA全体に潜んでいるからだ。
本来ならば、もっとバイタリティー溢れた人物が沢山要る筈のJICAに、言われた事と責任逃れ=保身しか出来ない輩だけがウジャウジャ居る。
しかも、只の3文役人が自分をエリートだと勘違いしているんだから手に負えない(苦笑)
大体、好い歳して門限があるのが家畜だし、これでは自己責任で行動する人が育つワケが無い。
こういった人畜無害な家畜連中ばかりが居るJICAや外務省が、発展途上国やそこに根を張って暮らす
海千山千の邦人達にバカにされるのは、考えてみれば当たり前で
実際にはそう云った人達の手助けや知恵を借りなければ、何も上手く行く筈が無いのに、、、
国際協力や国際支援と云う名の下に
湯水の如く金銭を使い、人畜無害の家畜人間を増やしている。
こういった人達の意識の根底にあるのは
「自分さえ良けりゃ、他がどうなろうと知った事じゃない」
こんな国は憂き目をみるのは当たり前
異なる背景を持つ異文化のコラボはそんな簡単な事では無いし
今回の失敗でJICA職員達も、その辺をわきまえ二の轍を踏まないようにして欲しい。
最後に
ボーマスのメンバーや、ケニアのNGOMA奏者達は本気になれば
“世界のナベサダ”ていど(失礼)でガタつくレベルでは無い。
今回の一部始終をみていた友人が最後に
「リハーサルはお互いの我がぶつかり合って、凄く好い演奏だった、ケニアも捨てたモンじゃないと思ったよ!」
「アノ演奏をせっかく来てくれた沢山の邦人達に見せたかったなあ。。。。」
だそうです。次長さん!
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