MILES DAVIS〜TONY WILLIAMS〜
RON CARTER〜HERBIE HANCOCK〜
WAYNE SHORTER


さて、帝王マイルス・デイビスです。

生前、亡くなった今も多くのフォロワーを生み、様々なアーティスト達に影響を与え続けている人。

僕がここで紹介なんぞしなくても、好いんだけれど。。。

先日、ネットで観たETVのマイルス特集があんまり酷かったから

御口直しに書いてみる。

このバカげた番組で語っていた菊池成孔とかいうJAZZ屋みたいに

マイルス・デイビス自身に憑りつかれた人達は彼の変わり続ける全歴史を追えば良いし、

彼自身の自叙伝を読んで、彼のインタヴューを行ったクインシーさんの本も読めばよい。

プレイヤー側で云えば、彼の最大の魅力はその(マイルス自身が持つ得体の知れない)

求心力だから

こういった理論、説明不能の力を真似しようとしても無理なハナシだし

時間の無駄だと思う。

精々、演奏形態やスタイルを拝借するのが関の山だろう。

僕自身はそれほど熱心なマイルス・ファンじゃないし、

先のバカげた番組関係者ほどAfricaの楽器に無知ではないので

(ギネアの国立舞踏団が“カリンバ”を演奏した事は無いと思うよ!)

僕にとってのマイルス・デイビスはここに紹介するメンバーでの吹き込みだけだ。

そりゃ、フィリー・ジョー・ジョーンズが居た頃や

ディジョネットやキース・ジャレット達とドバーッと演った頃

マーカス・ミラーと出会ってからでもイイや

其々の時代であれだけのプレイヤーだから凄いメンツと

凄い演奏をしているし

どこでもマイルスはマイルスしている。だから僕らは

自分の好きな時代を聴けば良いと思う。

それが偶々僕にとってはこの

マイルス・デイビス〜トニー・ウィリアムス

〜ロンカーター〜ハービー・ハンコック〜ウェイン・ショーターなのだ。

何でだろ?

多分、僕は本質的にマイルスの求心力が肌に合わないんだな。

ピンク・フロイドも苦手だし(苦笑)

内へ内へ向かっていくエネルギーに疲れてしまうんだ。

このメンバーではそれが感じられない、と云う事は無いんだけど、、、、

他の時期と比べ、圧倒的に飽きないし、疲れも少ないんだ、これが。。。

勿論、リーダーはマイルスだし、マイルスが吹いていなくても

そこにマイルスが居るカンジは、、、ある。

でも

バランスが取れているんだろうな。

メンツも凄いんだろう。

切り取られた妖しくも美しい一枚の絵画のように

言葉を失う場面はあっても

毎度おなじみの重さが無くて(若しくは薄くて)

疲れずに済む。

右の4枚を聴いてグッと来た人は

このメンツでのライブをお勧めします。

もうっ!凄い事になっています。。。

絶対に損しません!





*やっと、サックスがショーターに落ち着いて
立て続けに出した名盤の1発目。個人的には、
初めて聴いたのだし、ドラムの音(バランス)が一番好きな一枚。



*フロント2人は云うに及ばず、トニー&ロン&ハービーによるリズム隊が更に進化し、しなやかで緩急自在のアンサンブルがフロントを煽ります!スゲェなあ。。。



*実際には、最後となる次作へ至る大事な1枚
なんだろうが、どうしてもその前の2枚でお腹が一杯となってしまい、辿り着かない1枚。単独で
聴くとやっぱり、物凄い事になっている(笑)
最後の歌モノには目が点になるけれど、、、



*もうねぇ、、、、凄過ぎて口がアングリ(苦笑)
なんか、絵画を観ている感じだ。表題曲のネフェルティティなんか、何回聴いたかなぁ。。。



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