間違った通説 “アフリカ音楽はポリリズム!?”


まず最初に、僕は譜面が全く読めません!本当に笑っちゃうくらい分からない世界です。

そして、譜面は読み、扱えるに越した事はないです。手っ取り早いですし、記憶と記録も楽ですもん、やっぱり。

それに“ポリリズム” についてもよく分かりません。色々と調べたけれど難しくって、、、テヘ❤

音大の講師陣とか玄人相手の時用のネタは持っていましたが、それも何だか面倒臭くって、、、覚えてないです。

そんな僕でも「アフリカの音楽的特徴はポリリズムだ」とか、「アフリカ音楽にジャズの源流をみた」とか言われると

「うっそぉ〜!!」と思わずにはいられないんでやんす。本当に見たのかよ、お前ら!?

ジャズ屋達(特に日本人ね)が及ぼした悪影響というか、間違ったジャズの源流としてのアフリカ音楽観については後で書くとして、、

そうそう、 ポリリズムね、ポリリズム。。。

本当に僕は算数が苦手で、いまだに掛け算も8×6とか、8×7とか一々引っくり返さなきゃダメだし、、、苦手なのよね。。。

まあ、こういった事を我々(よそ者)が言い出すのは分かるしね、やっぱり、演奏家や研究者達だって

「なんじゃ!こりゃあ!」と思ったモンに関心が行くだろうし、、、しかも、言葉で表す作業はどうしてもまとまっていくし

それは即ち集約していく方向だし、、、どうしても、我々は異文化に接したとき “理解るように成るために”

“自分達の知っている範囲での置き換え”や、“圧倒的に多種多様な情報量に対しての物事の単純化”を行いがちだしね。

しかも、現地人達は多分に日和見的で、これだけ貧富の差があり情報だけが恐ろしい勢いで流入してきていてさ

世界中の@アフリカの現地音楽や現地音楽家→Aそれを発見!?発掘する外人好事家→BCD等の形で市場に流れる→

Cしたり顔の某音楽ライターが“新しい!”とか“大絶賛!”と宣伝(笑)→Dそれを真に受けて購入する飽食の日本人消費者たち、、、

と言う流れがある限り(そして、多分、っていうか絶対変わらないと思う)

発掘者である外人達のお粗末な取捨選択に引っ掛かったら、感謝感激!!

ポリリズムだろうが、ジャズの源流だって何だって

当人達は何のこっちゃ理解らんくっても「YES」と答えるって(苦笑)

そんでもって、世間で割と広く知られている種類のNGOMAは、その辺の外人向けにドカッと変化している筈だよ。

その辺のデッカイ影響が必ずあるだろうし、第一、これだけ違う人間同士なんだから、我々の好みと彼らの好みは多分に違うのに

発掘者達のお眼鏡に適わなければ、一般の消費者達の耳には届かないワケだし、個人でそっと楽しむようなモンじゃなきゃさ

それが“現金” に結びつくってんなら変わって行くって、、絶対に。NGOMA界のインテリヤクザであるサカキ・マンゴー に言わせりゃ

その個人的な楽しみのNGOMAも別の理由で(多分、どっかで繋がっているだろうが)姿を消しつつあるって話だしさ

一応、現地ポップスだったら良いだろうけれど、まあ、そういうモノは色々影響を受けて変化するのが醍醐味ともいえるし

その辺は避けて通れない道だが、もっと、狭い範囲での別にCDリリースとか商業ベース以前のNGOMAがこの飽食の消費者達に

色んな理由を付けて消費されていくのはイヤなんだよね、俺は。

まあ、この悪循環は何とかならんモノかねぇ、、、

と言うワケで!ポリリズム!

簡単な所では8分の6拍子とか、、、全然わかりません(笑)

多分、今後、便宜上、分かり易くする為にそういった表記が出てくるかも知れませんが

僕は今まで一度もそういった捉え方をした事が無いです (言ったとしてもウソです!テヘ❤)

“アフリカ”と非常に大きく曖昧な括りでモノを言うのではなく、僕が知っている限りで言えるのは、、、

2つ以上音が出る楽器や、それらの演奏のコツはその楽器自身が“何かを語り、歌う” のです。

この語る云々も非常に大きな意味で捉えて貰うと助かります(今更、トーキングドラム云々なんて語りたくないし)

ユニゾンは一緒に何かを歌ったり語ったりして、複数の楽器が複雑に重なり合う時には、楽器同士の人間関係ならぬ楽器関係です。

お互いに寄り添うのがあったり、反発し合ったりするモノが組み合わさって“アンサンブル”と僕は捉えています。

そんなモン、、別にポリリズムに限らんです。それより僕は違うモノが組み合わさっていたら、一つのアンサンブルの中に楽器の数だけ

“アタマ”があるのにビックリしますし、これが僕には手強い相手の場合が多い。

まあ、広い意味で“楽器の会話”であれば、お互いに違うアタマなのを理解するのは容易ですね?

漫才でもボケと突っ込みもそのタイミングを逃すと全然ダメだし、カブるなんて!?、、、許されません(笑)

しかし、我々、特に日本人は一つの拍子や一定のリズムがあると、どぉーしても合わせたくなっちゃう性質なので、、、

この日本人的特徴はこういったアンサンブルを学ぶ時に凄く障害になります。。。マジで

と言う事で、便宜上は数字を使うのは好いと思うけれど、それだけで攻略しようとすると

最終的に“クリエイティブ”とか“オリジナリティー”とかの力を借りないとナカナカ攻略は難しいんじゃないかな(笑)

それに、アンサンブルを作っているのはリズムだけじゃ無いし、、、それはあくまでも一部分です。

やっぱり、在るがままをドンッと受け止める事が出来るのが理想なんじゃないでしょうかねぇ。

勿論、高度に発達した複雑なポリリズムが肝のアンサンブルも沢山あるでしょうし、それは本当です。

でも、そうじゃなくても面白いNGOMAはそれ以上にあるし、兎に角、安易な単純化はヤメにしましょう。

「別にアンタらがたまたま複雑なポリリズムのアンサンブルに出会ったからって、、、それが全てじゃないだろ?」

“群盲象を撫でる”をいつまで続けんだって(苦笑) 僕が知っている範囲でも結構な数の日本人達がそれぞれのフィールドで

各自お互いが知らないNGOMAの驚きを知っている。

それらを一挙にまとめて紹介して安易な単純化を完璧に否定し

この圧倒的なバラエティーを少しでも理解するのに役立てる為にこのHPは存在しているワケだ

何度も言うけれど、、、本当に多種多様過ぎて、誰もその全貌なんて分からんのだから、、、

ポリリズムとナマッたリズムの妙については

親指ピアノ代表選手サカキ・マンゴー氏“親指ピアノ道場”にもっと分かり易く具体的に載っている、、ご一読を!


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