チェット・ベイカーから電撃バップ(笑)




10代の僕には“音楽を聴く事”が一番大事な事だった。

時には惚れてる女よりも大事だった(だから、物凄く大事)

譲って貰った小さいアンプに全8発もデカいスピーカーを繋ぎ(2chしかないし)

それを壁にガガーン!と積み上げそこから出てくる音と“タイマン”張るような感じ。

B.G.M.は一切無かった。

しかし、常に大音量と言うワケではなく(まあ、そういうのもあったケド)

夜中の1時間半だけしか聴けない音楽もあったのだ。

その一枚がこの“チェット”のA面。

仕事帰りのサラリーマン、隣の家の団欒、自分の家の家族も寝静まり、車の通りも途絶え

シーン、、、と辺りが寝静まった夜中の1時間半

それ以降は逆に新聞配達がうるさくてハナシにならないから

本当に大事な夜中(朝方?)のひととき

なんか、空気の振動に透明感が異常に増す時間帯が或るのだ。

聴こえるか聴こえないかギリギリの音量で流れる音は

薄靄のようだが透明感があり

物凄く心地よく、且つ雄弁に何かを語っていた。

この旨みを覚えてしまい、学業は本当に疎かになったけれど、、、

また、夏の夕暮れにポカッと空いた時間の沈みどころで

不意に流れた “Crepuscule with Nellie” も凄かった

モンクは大大大好きで他でキチンと紹介するが

あの夕暮れの “Crepuscule with Nellie” はビックリした。。。

誰でもこういった経験はあるんだろうなあ

A面だけだったらこの “サラ・ヴォーン” も良い。

表題の枯葉はどうしても音量が少しばかり上がってしまうが(だって、凄いんだもん)

1曲目とラストの“ラブダンス” が音量が小さければ小さいほど、、、素晴らしい。

本当はサラヴォーンのように圧倒的な歌唱力を持った歌手にはどうしても

上手いのが全てじゃねぇ〜だろ!とムカついてしまい苦手なんだが(笑)

これは特別❤ ローランド・ハナpfやジョー・パスgなどの

渋〜い名手が揃い録音も好い

でも、A面だけかな、B面まではゲップが出てしまう。。。

因みにB面の“チェット”はセプテンバーソング1曲で好いんじゃない?

また、ドバァ―ッと怒涛の勢いで音圧で気圧されるくらいで聴くのは

“ザ・フー” のライブアットリーズと

マイルスデイビスのプラグドニッケル1&2だ!!

この2枚は有名だから説明不要でしょ

天才(天災?)のビートルズが駆け抜け

ストーンズがアホ丸出しで余裕かましている時(褒め言葉よ)

ロジャーは声出ないし、ピートは難聴だし、ジョンは相変わらずだし、

キースは居ないし

でも、まだシャウターを続けるザ・フーはやっぱり男の子の為のバンドだ!!

“さらば青春の光”

青臭くって何が悪い

マイルスは

+トニー&カーター&ハンコック&ショーターで

ドバァ―ッと演っているんだから

至極のスピード感・高揚を味わうべきでしょ?やっぱり

E.S.P〜ネフェルティティまでを知らん奴とはハナシもしたくないんだな、俺は

最後はウィルソン・モレイラの “オコロフェ” と

ミルトン・ナシメントの“Geraes”です。

何故かサンバ(産婆!?)に夢中になりブラジル熱に浮かされた頃

ポルテーラの爺ちゃん婆ちゃん達が出したシリーズで

何故かそれを買わずに手に入れたのがこれ。

どこまでも気持ちが良いのが魅力

ミルトンは有名な “Ponta de Areia” じゃあなくって

やっぱり、ウキセラだよね。

ポルトガル語、、、出来たらなぁ、、、

なんか、全然知名度低いケド “Milagre Dos Piexes” というヤツも

凄く好い。昔、某リットーミュージック系でCDレヴューを書いていた人が居て

毎月、色んなカセットが手に入るから良かったけど。。。

記事書く連中も大した事が無いのを知って

一切、そういったモノは無視するようになった。

やっぱり、他に書いたYOU&愛の店長さんや

関内のディスク・ユニオンでやたら過激なフリージャズを推薦しまくる

美人店員さんとかみたいに自分でモノ考えなきゃ、、、

やっぱり、ペテンだなぁ、と思う。

お仕事ノリでペテンしながら購買意欲を煽って

バカじゃないかしらん?

昔、ウチでベースを弾いていた池ちゃんも

H.M.V で働き始め、結構偉くなってきたから

店に寄ったついでに

「今年一番のお薦めは?」と訊いたら

即座に「これ以外にないぜ!!」 と右の “ラモーンズ” を出してきた(苦笑)

あはははは!

池ちゃん!まだ、70年代かいっ!!(笑)

そんな池ちゃんに敬意を表して

今回は “チェット・ベイカー” で始まり

締めは何故か “電撃バップ” なのだ。

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因みに人気盤“チェットベイカーシングス”
はNGです。ポワァ〜ッとし過ぎだろ!




この前の1枚もモンクはリバーサイド時代
でハズレは無いのだ。ジャケのセンスも
最高です(笑)




ブラウニーと共演の古いのも良いケド
和田アキ子もこういった感じで録音すれば
好いのに、、勿体ない。。。小細工出来ないスゲー録り方で圧倒的に上手い。
だから、B面はハナについてしまう。




近年フルヴァージョンが発売されたみたい。。好いなぁ、、、日本に住んでると
こういった恩恵に与れるよねぇ。




これも完全版が発売されてる。。。
う〜ん、、日本へ帰りたいなあ。




これも僕の持っているのとジャケが
全然違うけど、、、初っ端のメドレーが
気持ち良く、夏場のサザンよりも
たそがれちゃうのだ(笑)




訳詩を読みながら、一緒に唄いながら
聴きましょう。。。
やっぱり、、、ウキセラです。




問答無用の “ラモーンズ” です。

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