アタマの体操、、その1


さて、アタマの体操です。前にも言った通り“ポリリズム”なるモノを僕は知りません。

よって、これから紹介するモノがポリリズムであってもなくても勘弁して下さい。

その一(グループでのウォーミング・アップ用)

これは、どっか米国でラテン系打楽器を修めた人のクラスでやっていた基礎練習です。昔の事なので多分彼が行っていたモノと若干違いがあると思います。

*用意するもの〜太鼓が音の高低順に5つと金物系(カウベルでもアゴゴでも何でもどうぞ)

まず、金物の人が “カンカ ・ ンカカ ・ ンカン ・ カンカ” と言うよく知られた8/6系のパターンを割とユックリ叩きます。

次に一番低音の太鼓を先のパターンの上で “◎ンカ ・ ◎カカ ・ ◎カン ・ ◎ンカ” のように◎の所で叩きます。

多分、これで金物パターンの輪郭がハッキリして来るでしょう。つまり、低音の太鼓4回で一つのパターンと言う意味です。

しかし、これだと太鼓が “ドンツ ・ ドンツ ・ ドンツ ・ ドンツ” と言う風に3連係色が強く聴こえてしまうので

次の人はこの太鼓の真裏を叩きます(餅つきの要領で)先の太鼓と合わせると “ドンタン ・ ドンタン ・ ドンタン ・ ドンタン” と聴こえるようにして下さい。

最初、入り難かったら金物をあんまり聞かないようにしたら比較的楽だと思います。それから徐々に叩いているリズムを崩さないようにしながら

金物のパターンに耳をそばだてて下さい。

その次が、“ドンタン・ドンタン、、” の “タン” の “タ” を基準にして、その後に2回素早く “タトント ・ タトント ・ タトント ・ タトント” となるように叩いて下さい。 

だから、自分のパターンだけ書くと “ントント ・ ントント ・ ントント ・ ントント” ですよね?まあ、最初はそれで良いんですが、

徐々にさっきと同じように叩いているリズムを崩さないようにしながら、自分のパターンがONに感じるよう調節してみて下さい。

自分がONと言う事は “トントン・トントン・トントン、、”とただ一定に叩いているだけの感覚で、2番目の太鼓が裏を叩いてる事になるので

“トントタ ・ トントタ ・ トントタ ・ トントタ” と聞こえてくればOKです。

最後の人が一番高音の太鼓を前の太鼓の “トントン・トントン、、” の真裏で “トカトカ ・ トカトカ ・ トカトカ ・ トカトカ” となるように叩けば完成です。

そしてやっぱり、この人もそれを引っくり返して “カトカト・カトカト・カトカト・カトカト” と聴こえるように頑張ってONで叩いて下さい。

注意点は

*最後の2人は速く叩かなければならないので、最初の金物はグッと押さえてユックリと叩く事! かな?

初めのうちはお互いに重なってしまうかも知れませんが、まずはユックリと注意しながら始めて、各自が自分のスグ前のパターンをよく聴いて

根気よく、失敗した人がいても怒らないで(笑)持ち場を交代しながら気長に練習して下さい。

慣れてきたら、スピードを上げるのと同時に、各自がONでキチンと叩けるように、自分の叩く場所で足を踏むと好いでしょう

それも自然に踏めるように(笑) 最終的にはかなりのスピードで全員が自分のパターンと足を同時に踏みながら叩き出せて

ベルの後、スグに全員が一斉に叩き始めるのが理想です。

兎に角、自分の苦手とするところ、つられそうになるパターンに自分の耳を向けながら、、、感覚を鍛えて、脳をイジメて楽しむ事が重要です。

これは別に太鼓の練習じゃないので、素人相手のウォーミングアップようにも使えるし、踊り子さんも参加できます。その場合は

バチを使って叩いても良いでしょうし、スタジオだったらタムを使っても大丈夫。

サスティンが長すぎる場合は適度にミュートして、、、あと、最後に慣れないうちは皆、やはり力んで叩いてしまうので、金物は出来るだけ大きな音で!

そして、普段手で叩く太鼓を代用している場合は、、、、太鼓をバチで思いっ切り叩いて壊さないように(苦笑)

では!グッドラック!!


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